会長挨拶

近年、世界は気候変動、人口増加、食料安全保障、環境保全など、多くの課題に直面しています。これらの課題は、農業分野においても大きな影響を与えており、持続可能な農業への転換が求められています。また、日本では、食料安全保障を確保していく中で、農業分野で生産者の高齢化、担い手不足など、さまざまな課題に直面しているため、改正食料・農業・農村基本法に基づき新たな基本計画が策定されました。そして農業現場では、適切な作物保護に寄与する新規農薬とともにスマート農業や総合防除に利用できる新技術への期待が高まってきています。

2024年5月に当会では、食料・農業、環境、消費者を対象とした「将来のありたい姿」、それを実現するための「活動指針」からなる新ビジョンを公表するとともに、グローバルな潮流にそって、当会名称をクロップライフジャパン（CropLife JAPAN）に変更しました。当会は、新ビジョンのもと、作物保護にかかわる革新的な技術の開発と普及、ステークホルダーとの連携強化を通じて、農業の持続的な発展を図り、日本と世界の食と農業へ貢献してまいります。